日曜参観を終えて

日曜参観、ありがとうございました

 先日の日曜参観にはたくさんの保護者の方に来校していただきました。ありがとうございます。こどもたちの中にはいつも以上に張り切って授業に臨む子もいれば、お父さん、お母さんの前で緊張し、普段通りに意見が言えない子もいたのかもしれません。しかし何も言えなかったからと言って、何も考えていないわけではありません。頭の中で考えたことをどうアウトプットするのか、そこに何かしらのハードルがある気がしています。

 4月の初めに行った教員の学習会の時に、明星のこどもたちのコミュニケーション力がすごいという話になりました。確かに、物おじせず自分の考えたことを伝えたい「話したがり」や、友だちの考えを聞きたいと思っている「知りたがり」が多いのでしょう。ただただ頭の中を友だちの意見が通過するだけではなく、しっかりと受け止めようとすることが大切なのだと思います。インプットもアウトプットも上手にできる明星っ子になってほしいと願っています。

 とは言え、アウトプットが苦手な子もいます。しかしアウトプットは話すだけではないと思います。表現の方法はいろいろあり、自分の考えを文字で伝えたり、絵で伝えたり、時には身振り手振りといったジェスチャーで伝えることもあります。「上手く言えないけどこんな感じ」と体で表現したことが、ことばよりも伝わることがあります。ことばで伝えることが難しいなら、別の方法がないかを考えていくことで、いろいろな考えが出て学習が深まっていくのだと思います。
 そのような視点で日曜参観の様子を振り返った時、おそらくたくさんの子がアウトプットできていたのではないかと思います。

 今年は小学校に藤條学先生や池田桃香先生が新たに加わり、そして図書室には齋藤先生が高校から移動してきました。きっと保護者のみなさまも興味津々だったのではないでしょうか。1時間目の池田先生の授業を目立たぬよう廊下から見ていましたが、恐らくものすごいプレッシャーの中、授業をされていたことと思います。しかしこどもたちが素直に反応し、発言していることから、普段からそう言った授業をされていることが伝わってきます。司書教諭の齋藤先生は直接の授業はありませんでしたが、すっかり小学校の生活に溶け込み、先日も3年生に対して読み聞かせをしてくれていました。藤條学先生はこれまでのご自身の経験を活かし、これから明星の授業にも、その経験を新たな味付けとして加えていくところだと思います。私が以前拝見した授業では、こどもたちの役割分担が明確で、グループで協力しながら発表を行なっていました。新しい先生だけではなく、先生たちはみんなそれぞれの個性を活かして授業をしています。もちろん日曜参観でご覧いただいた授業も大事なのですが、実はそこに至るまでの授業計画やクラス運営もとても大事なのです。1時間の授業は、実は1時間の授業用の準備でできているわけではなく、もっと手前から始まっています。ご覧いただいた授業の前後も想像しながら、受け止めていただければと思います。

季節の移り変わり

 急に暑くなったり、雨が降るとそれなりに涼しくなったり。この時期は体調管理が難しいですね。特に体育を教えている先生たちにとっては、この時期は授業を確保するのが難しい時期でもあります。晴れれば熱中症指数計とにらめっこで、WBGTの数値を常に見ておかなくてはなりません。基準を超えると屋外での活動ができなくなりますが、雨の日も含め、では屋内に体を動かすことのできるスペースがあるかといえば、それも難しく、体育を教えている先生は頭を悩ませているところです。
 とはいえ、梅雨の時期に雨が降らないと、それはそれで影響が大きく、ただでさえ水不足になりがちな世の中にとって梅雨らしい梅雨も必要です。天候不順がこどもたちの心身の健康に影響しないことを願っています。
 この時期の楽しみといえば、道端でアジサイの花をみつけること。このアジサイ、とても種類が多く学校の近所でもいろいろなアジサイを見つけることができます。そしてみなさんもご存知の通り、花びらのように見える部分は実は花びらではなく、がくが変化したものです。なぜそのように変化したのか、アジサイのバリエーションとともに、なぞに迫るのも楽しいかもしれませんね。

ほんのちょっとの紹介

 このコーナー、毎回何を紹介しようか迷いますし、時には見つからずに悩むこともあるのですが、それでも本を紹介することは大事だと思い今年で5年目に突入しました。
 6月なので雨にちなんだ本を…と思ったのですが、そこから少しイメージを膨らませました。雨が降る→カエルが喜ぶ→アマガエル→緑→キュウリ…。最後のキュウリは少し強引かもしれませんね。イメージとしては雨からキュウリに行き着きましたが、果たしてキュウリの本ってあるのでしょうか。それがあるんです。『きゅうりの王さまやっつけろ』(ネストリンガー作、若林ひとみ訳、岩波少年文庫)という本で、私が明星学園の教師になった頃は、4年生ぐらいのこどもたちが図書室で借りてよく読んでいました。しかし現在では岩波書店のホームページでも品切れ状態。重版未定なのでしょうね。これまでも絶版や重版未定のケースは多くありました。売り上げが期待できない、時代のニーズに合っていないなどいろいろな理由はあるのでしょうが、少しさみしい気がします。
 そこでイメージをすこし前に戻し、「カエル」で考えることにしました。授業でも使われているアーノルド・ローベルのがまくんとかえるくんのシリーズや『火曜日のごちそうはヒキガエル』も人気です。そんな中、今回は『ゆかいなかえる』(ジュリエット・ケペシュ文・絵、いしいももこ訳、福音館書店)をほんのちょっと紹介します。カエルの生活をユーモラスに描いた作品で、配色もシンプルですがきれいで、ひらがなを学んだ後の一年生が読むのにちょうどいいのではないでしょうか。
 久しぶりにカエルを話題にして、「そういえばここ数年学校のビオトープにカエルが卵を産んでいないなぁ」と思い出したところです。

(校長 照井)

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